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お盆のお墓参りで供える花の種類と選び方とは? マナーについても解説

ご先祖様の霊をお迎えして供養する「お盆」の行事は、全国的に8月15日(一部地域を除く)を中心とした期間に行われます。その際、お墓参りに行くという方も多いのではないでしょうか。
ここでは、お盆のお墓参りで供える花の種類や選び方、マナーについて解説します。

 
 

お盆のお墓参りで供える花にはどんな種類があるの?

お墓参りの際に供える花は何でもいいというわけではありません。ここでは、どんな花の種類があるのかを説明します。
 

お供えに人気の花

仏花の代表と言えば菊です。日持ちがよく、枯れた際にも散らかりにくいことから、日本では昔から仏花として使われています。色は黄色のほか、白や淡いブルー、ピンクなどバリエーションが豊富で、タブーとされる色は特にありませんので好みの色を選ぶとよいでしょう。
菊以外のものだと、スッキリとした青色が目をひくリンドウ、鮮やかな赤が特徴的なケイトウ、白いカーネーションなども人気です。カーネーションについては、以前は母の日に存命の方には赤、亡くなった方には白を贈っていたことから、供花としては白が定番です。しかし近年ではそういったことを気にする方は減っており、赤やピンクなどをお供えしても問題ありません。
 

お供えには避けるべき花

お墓参りでは、一般的に避けた方がいいとされる供花がいくつかあります。トゲのあるバラやアザミをはじめ、毒のある水仙や曼珠沙華(ヒガンバナ)などはお供えしないようにしましょう。また、周囲のお墓に迷惑をかけてしまうことから、香りの強いヤマユリなども避けた方が無難です。
そのほか、ボトッと花が落ちてしまう椿やサザンカ、黒い花などは縁起が悪いとして控える地域もあるようです。
 
 

お盆のお墓参りで供える花の選び方は?

人気の花の種類と避けるべき花の種類がわかったところで、お墓参りで供える花の選び方について説明します。
 

左右のバランスと色合いのバランスを考える

お墓には、左右に同じ大きさの花立てが備えられていることが一般的です。そこに供えるわけですから、左右の大きさや量がバラバラになったり、色合いが違ったりしないように、バランスを考えることが大切です。
 

故人の好きだった花を選ぶ

お墓参りは故人を偲んで行うものです。そのため、故人に喜んでもらえる、生前に好きだった花を供えてみてはいかがでしょうか。周りのお墓に迷惑がかかるようなものでなければ、定番やルールにとらわれすぎずに選んでも問題はありません。
 
 

花を供えるときのマナー

お墓に花を供える際には、いくつかのマナーがあります。ここではその方法を説明します。
 

供えるときの向き

花を供える向きには、仏様の方へ花を向ける「向上相」、八方に花を向ける「向中相」、供養する側へ花を向ける「向下相」の主に3つがあります。お墓に供える場合には、お墓参りをしている側に向ける「向下相」が一般的です。これには、供養する側の心も清めるという意味が込められていると言われています。
 

供えるときの本数

お墓に供える花の本数は奇数が一般的です。これは慶事には奇数がいいとされているからです。また、花はお墓の左右に供えるので、2束で1対として用意します。スペースを考えても3、5、7本ぐらいが妥当でしょう。
 

持ち帰るべきかどうか

お墓に生花をそのままにしておくと、虫がついたり、枯れた花や葉がお墓を汚したりすることがあります。特にお盆の時期は暑さで傷むのも早いので、お供えをした数日後に処分することをおすすめします。
遠方から来ている場合など、再度お参りすることができないのであれば、その日のうちに持ち帰る方が望ましいでしょう。ただ墓地や霊園によっては、管理者が処分してくれる場合もありますので、一度確認をしてみるといいかもしれません。
 

造花でもOKか?

お供えの花は造花でも問題ありません。特にお盆は夏なので、生花は暑さで枯れやすいことから、地域によっては昔から造花を使っているところもあります。
ただし、周囲から花を替える手間を惜しんでいるように見えたり、認識の違いから親族間のトラブルを招いてしまったりなどの心配もあるので、その点には配慮が必要です。
 
 
お盆でのお墓参りに供える花の定番とマナーをご紹介しました。宗派やその地域のしきたりなどによってマナーが異なる場合がありますので、事前に確認し​ておくとよいでしょう。

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