2025年(令和7年)の母の日はいつ? お墓参りに供える花は?
その他雑学
わが国における父の日は【6月の第3日曜日】と定められています。今年2025年(令和7年)は、6月15日(日)が第3日曜、すなわち父の日にあたります。毎年日付が変わる移動記念日のため、うっかり忘れてしまいがちですが、お父様がご健在の方は家族の絆を見直すきっかけとして、すでに他界されている方は生前に注いでくれた愛情に感謝する機会として、あらためて大切にしたい一日です。
「父の日」が生まれたのは20世紀初頭のアメリカ。ワシントン州に住むソノラ・スマート・ドッドという女性が、6人の子どもを男手ひとつで育て上げた父をたたえようと、1910年に教会で感謝の式典を開いたのがはじまりとされています。やがて全米に広まり、1972年に正式に国民の記念日となりました。母の日が記念日に制定されたのが1914年なので、実に半世紀以上遅れての制定でした。「父の日」が市民権を得るまでにはずいぶん時間を要したんですね。
この動きはやがて世界各国へと伝わり、各地で「父に感謝する日」が定着していきました。
日本に父の日が紹介されたのは1950年代頃とされていますが、一般家庭にまで浸透したのは1980年代以降。百貨店や花屋さんなどによるキャンペーン活動がきっかけとなり、「母の日と並ぶ家族イベント」として広まっていきました。
その中でも父の日の普及に大きく寄与したと言われる「黄色いリボンキャンペーン」を展開した「日本ファーザーズ・デイ委員会」が、喜びや幸せを表す黄色を父への「感謝の気持ち」として打ち出したことから、父の日の贈り物には黄色が多く使われるようになりました。
生きているお父様へのプレゼントとしては黄色いバラが定番ですが、最近では「光輝」「敬慕」「憧れ」などの花言葉を持ち、父の日にふさわしく黄色い花を咲かせるひまわりも人気です。亡くなったお父様のお墓に供える花としては黄色いバラやひまわりのほかに、以下のようなものが選ばれることも多いようです。
弔いの花の色としては白がよいとされていたり、バラのように棘のある花は供花にふさわしくないという考え方もあり、そうした風習は尊重すべきものではあるものの、何よりも大切なのは故人への感謝を伝えることです。年に一度の記念日ですから、あなたのお父様が一番喜んでくれそうな花を選ぶのもよいのではないでしょうか。
なお、真夏に近い時期なので、長持ちする花や造花を使う工夫もおすすめです。
国によって父の日の日付や祝い方は異なります。
いくつかご紹介します。
タイ:国王ラーマ9世の誕生日(12月5日)が「父の日」にあたり、国全体で父と国王に敬意を表す一日。
アメリカ・カナダ:家族でバーベキューをしたり、父に手作りのカードやギフトを贈るのが主流。朝食をベッドに運ぶ“Breakfast in Bed”文化も。
イタリア・スペイン:キリスト教の聖ヨセフの日(3月19日)に祝う。家族で教会に行くことも。
韓国:「父の日」はなく、「両親の日(オボイナル)」として5月8日に両親へ感謝を示す。赤いカーネーションを贈るのが定番。
あらたまったプレゼントももちろん素敵ですが、たとえお父様がお亡くなりになっていたとしても、「一緒に過ごす時間」こそが何よりの贈り物になることもあります。
どんな形でも、「ありがとう」の気持ちはきっと届くはずです。
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