勝手にランキング! 2015年度【お墓参りの時に聴きたい曲】ベスト10

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一応、統計を取りました。

「クリスマスに聴きたい曲」とか「浜辺で聴きたい曲」とかいうのは良く耳にしますが、「お墓参りの時に聴きたい曲」なんて考えてみたことありますか?
ないない、絶対ないですよね!
そこでカトトピ編集班は独自に調査を行い、本邦初(たぶん)の「お墓参りの時に聴きたい曲ベスト10」をここに発表したいと思います。

第10位 『日々』 吉田山田

吉田山田」は2009年10月にファースト・シングル「ガムシャランナー」でメジャーデビューを果たした男性2人組アーティスト。
今回見事10位にランクインした「日々」は2013年12月に発売された、彼ら9枚目のシングルです。
NHK「みんなのうた」で放映されたことなどからヒットし、ひと月後に発売された彼らのサード・アルバム「吉田山田」は第56回日本レコード大賞「優秀アルバム賞」を受賞します。
歌の中では誰も亡くなっていないのですが、おじいちゃんやおばあちゃんのお墓参りに行く道中で、仲睦まじかった二人のことを思いながらこの曲を聴いたら泣いてしまいそう。

第9位 『花の匂い』 Mr.Children

    映画「私は貝になりたい」にインスピレーションを得て、櫻井和寿(vo)さんが作ったと言われる曲です。歌詞は大切な人との別離、転生そして再会までをイメージさせる内容となっていて、仏教的世界観にも似た優しさが満ちています。確かにお墓参りの時にふさわしい曲ですね。

    第8位 『ありがとう』 SMAP

    いつも支えてくれた家族や友人、恋人への「ありがとう」を真っ直ぐひた向きに綴った曲ですね。
    お墓に眠る故人もまた、自らに愛情を注いでくれた大切な人です。お墓参りとは故人や先祖に感謝するための行為であり、そこに最もふさわしい言葉としては「ありがとう」以外にあり得ないのではないでしょうか。

    第7位 『未来へ』 Kiroro

    沖縄出身の女性2人組「Kiroro」のヒット・シングル。
    育ててくれた母への感謝、素直になれない自分に対する反省。未来への道は感謝の念が拓(ひら)くもの。
    そんなメッセージが込められているのでしょう。
    お墓もまた、過去をただ悲しんだり悔いたりするためのものではなく、それらを乗り越えて未来へと踏み出していくための存在ですね。

    第6位 『Tears in Heaven』 Eric Clapton

    わずか4歳半で亡くなってしまった息子の死を悼み、エリック・クラプトンが書き上げた曲。

    「もし(生きたまま)天国に行って息子に会ったとしても、自分は強く生き続けなければならない。天国はまだ自分のいるべき場所ではないから」

    失意の底におけるクラプトンの、悲壮なまでの決意に目頭が熱くなります。

    第5位 『川の流れのように』 美空ひばり

    美空ひばりさんが生前に発表した最後の曲として広く知られています。作詞は秋元康さん。
    ひばりさんの葬儀の際には、参列した歌手が集まってこの歌をうたいひばりさんに捧げたのだそうです。
    人生とは終わりがなく、そして抗うことも出来ない川の流れのようなもの。ただそれを愛しみ心静かに生きることが出来ればどんなに楽だろうと思います。

    第4位 『会いたい』 沢田知可子

    沢田知可子さんが1990年に発表した曲。作詞は作詞家の沢たまきさん、作曲は元チューリップの財津和夫さんです。
    学生時代から交際していた男性を亡くした女性の視点から描かれた、心をえぐられる歌詞の世界。
    お墓参りを重ねることで少しでも前向きな気持ちになれたら良いですね。

    第3位 『Yesterday Once More』 The Carpenters

    1973年に発売されたアメリカの兄妹デュオ、カーペンターズの大ヒット曲。
    物憂げな低音が魔法のように心を揺らす妹カレンの素晴らしい歌声、もうそれだけで感動です。
    歌詞は自らにとっての古き良き時代を懐かしむといった内容で、当時のカーペンターズが海外アーティストとしては考えられないほどの人気を誇っていた(”Yesterday Once More”はオリコン最高5位!)ことを考えると、まさにこの曲は多くの人々にとって懐かしい思い出を象徴するものであり、今は亡き人々の記憶を呼び覚ましてくれる装置としてお墓参りの時に聴きたくなるというのも頷ける話です。

    第2位 『風の詩を聴かせて』 桑田佳祐

    38歳という若さで他界したプロウインドサーファー、飯島夏樹さんの小説を原作とした映画『Life 天国で君に逢えたら』主題歌。30代にしてガンに侵された飯島さんの想いを投影するように、桑田圭祐さん一流の言葉遊びすらも却って切なく胸に響きます。

    第1位 『涙そうそう』 夏川りみ

    堂々の第1位に輝いたのは作詞森山良子、作曲BEGINによるヒット曲「涙(なだ)そうそう」。オリジナルを歌っているのはBEGINで、妻夫木聡さん、長澤まさみさん主演の同名映画のモチーフになったことでも知られています。
    「涙そうそう」とはBEGINの出身地沖縄の方言で「涙がこぼれ落ちるさま」を表すのだとか。BEGINが仮のタイトルとして付けたのに森山良子さんがインスピレーションを得て、夭逝した兄を想う歌詞を乗せたのだそうです。そうと知って聴くとまさに涙そうそう状態ですね。加えてのびやかに美しく広がっていくサビのメロディ。沖縄のそれのように真っ青な空の下、大切な人に想いを馳せながら聴いてみたい名曲です。

    番外 『万の土になった~お墓参りに行こう~』 王様

    最後に番外です。ブームにもなった「千の風になって」のパロディ曲ですが、歌詞も曲も至って真面目。
    私たちの言いたいことを見事に代弁してくれています。

    「お墓参りは 大切な習慣 フォーエバー」

    本当にその通りだと思います。

    最後に ~お墓参りって素晴らしい~

    感謝、喜び、悲しみ、懐かしさ。
    様々な感情が押し寄せる「お墓参り」ですが、本日ランクインした曲はいずれも、そうした私たちの感情を増幅させ、かけがえのない思い出を一層豊かに彩ってくれることでしょう。
    王様の曲がすべてを言い尽くしてくれている気はしますが、お墓参りは私たちにとって失ってはならない、素晴らしい習慣です。お墓というのは故人があの世で暮らすための住まいですから、故人にとっては新しい生活のスタートであると言えます。
    一方で遺族たちはお墓の前で手を合わせ感謝の気持ちを伝えるとともに、『Tears in Heaven』のエリック・クラプトンのように気持ちに区切りをつけ、残りの人生を前向きに生きる決意を新たにするのです。

    皆様、年に1回でも結構です。お墓参りに行きましょう!

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