昨年末、相続の手続きで忙しく墓の事を考える余裕がありませんでした。
考えてみると、子供たちと一緒に墓を探す機会は、年末しかありません。
単にパンフレットだけでなく、私が実際に現地を見て、その上で、これぞと思う所を皆で見学することにしました。こちらの霊園の見学をネットで申し込みました。申し込みは翌日から可能となっていたので、翌日の11時頃で申し込んだと思います。
その日の夕刻、阿部さんから電話がありました。
「申し訳ないのですが、明日の予定は既に決まっていて、要望に応えられません。最速なら明後日午前中はイズミヤでのお墓の説明会になっています。その日は本来休みの日ですので、説明会が終われば、他の用事は入っていません。午後でよければ私が案内できますがどうでしょう」
「休みの予定なのに、わざわざ私のために案内をしてもらっていいのでしょうか」
「それは気にされなくて結構です。見学を希望する人に合わせて案内するのが私たちの仕事ですから」
約束の日の午後、誰もいない墓地で阿部さんに一対一で説明を受けた。暮れの休みの時、子供たちと見学に来たいというと、
「暮れの正月は職員は休業日となっています。特に正月の期間中は事務室も誰もいない状態になります。幸い私は正月は緊急時に備えて事務室にいることにしています。誰もいないことになっているので、付ききりで案内することができます」
正月の2日、大勢の墓参りの人がいる中、阿部さんは私たちだけのために案内・説明をしてくださった。決して安くないお墓のこと、正月にも関わらず丁寧に時間をかけて説明してくださる事によって、その日の内に墓を決めることができました。
阿部さんがいなければこうも迅速に決められなかったと思う。阿部さんには感謝しています。